親にいろいろ言われていい加減ムカムカしてきた。
どいつもこいつも国公立国公立って。
だいたいせっかく第一志望受かったのによく考えたらまだ一度も褒めても祝ってもらってもない。
それどころか「第一志望が芸大なんて言うな」なんて言い出す始末。
俺はもう国公立へ行きたくはないんですよ。
なんでせっかく第一志望に受かったのに他の大学に行かなきゃならんのだ。
「一浪して私立とか恥ずかしくないのか」って、世の中の浪人生バカにしてんのか。
行きたい大学行くために勉強したことはまったく認めてくれず、あまつさえ他の大学行けと抜かしやがる。
そもそも親父なんかは受かると思ってなかったらしい。センスが必要な大学だから。
俺にセンスあるかって言われたら微妙ですが、せっかく大学が認めてくれたのになんでそれを無下にする。
国公立は受けたくないです。
「受かったらまた考えたらいいからとりあえず受けろ」って言ってるけど、要は受かったらそこ行けって説得するためだろ。
「文学に幻想抱いてる」だと?
「お前が何したいかわからん」だと?
文学勉強したくて何が悪い。
「お前の可能性を拡げるためだ」
→訳:んなとこやめて国公立行け
俺が今までしっかりしてなかったからなんだけどさ。
子供がやっと見つけた自分の進みたい道を塞ぐのが親のやることですか?
大学に幻想抱いてる、って部分も俺には大いにありますけどね。
ぶっちゃけて言うと親が勧める大学行ったって絶対ドロップアウトする。だってやりたい勉強じゃねえもん。
やりたくない勉強やったって、それで将来安泰になったって、果たしてそれは生きてるって言えるんだろうか。
親に敷かれたレール乗って何になる。
親のために働くロボットにされるだけだ。
親父は俺に金は出さんって言ってるなら俺だって親父には金は出さん。…まだ働いたこともないガキンチョの言うことだけどさ。
ここから先はもう俺自身が責任を負わなきゃならない。
…責任に耐えられるだろうか?
「嫌なことから逃げてたら腑抜けになる」ってのは事実ですけど。
親父からしてみれば大阪芸大に行くことは嫌なことから逃げてることになるらしい。
まぁ自分の行きたい道を進もうとしてるわけだからね。
でもせっかく自分で行きたい道を見つけたんだからそれを応援するのも親の役目じゃないの?
それとも最初から受かるわけないと思ってたとこに受かったから慌てふためいてるの?
…下の姉貴なら絶対「国公立行け」って言うだろうな。「もし芸大行くなら親は支援する必要なんかない」とか言いそう。
…俺も自分自身、自分の将来をちゃんと見れてない部分もありますけどね。それはわかってます。
…そうか何もかも俺が悪いのか。
だったら俺なんか死んでしまえばいいんだ。