最近web拍手でコメントをいただけるようになって嬉しいです。
で、結構痛烈なお叱りを受けることもしばしば……
というかコメントが増えたのは俺が野望について書き始めてからだと思う。
具体的にはこんな感じ。
>周りの人の立場から見たらどうでしょうか? サークルが気に入らないから、自分の好きにしたいからって理由でサークルのせい(グループできてて馴染めないとか、自分の方針と違うとか)にするのは良くないと思う。よく知らないけれど、ブラバンもそうだったんじゃないの? 悪いのはブラバンの仲間? 間違っているのは周り? 異端なのは周りじゃなくて自分だと気付くべき。Web拍手なのに失礼しました。
昨日いただいたもので、ほぼ原文ママです。
正直かなりヘコみました。
だよなぁ……
俺、異端か……
どうなんでしょうね実際のところ。
本音を書きます。かなりウザいので気をつけてください。
俺、自分が正しいと信じて疑っていません。
だって、どうせ何か作るなら最高のものを作りたいと思いません?
それが作れない環境なら「この環境じゃダメだ」って思って何かできないかと行動するのは間違ってないはず。
うん、俺の考えはこんな感じです。
うん、一人ならこれでいいんですよ。
でもブラバンにしろ今のサークルにしろ、一人でやることじゃないですからね。集団でやることです。
ブラバンのときは、演奏のレベルをもっと高いものにしたくて、でも先輩や同学年の仲間は俺が思うほど(←ここ重要)真面目にやってくれなくて、「どうしてみんな真剣にやってくれないんだよ!」と一人嘆いて暴走して壊れました。
でも進学校だったってのもあって、部活にそこまで力入れるような学校じゃなかったし、部員もそこまで真剣に「音楽をやりたい!」って思って所属してたんじゃないと思います。
「俺はこんなにがんばってるのにどうしてみんなは認めてくれないんだ」と一人暴走してたりもしました。
言ってもわかってくれないのなら、自分が誰もが認めるほど上手くなればみんなついてきてくれる、と信じてました。
だから自分の練習の妨げになるようなものにはとことん文句言ったり。
そうですね、吹奏楽の強い学校だったら打楽器は打楽器で専用の練習スペースがあるんでしょうが、ウチはそんなのなかったんです。
俺はクラリネットをやってました。
ドラムやトランペットの音がたまらなく不快でした。
「やかましい!」とブチ切れたときもありました。今にして思えば八つ当たりに近かったです。
当時の俺は本当に自分の音を磨きたかった。
吹奏楽やってる人だとわかるかと思いますが、音って出りゃいいってもんじゃないんですよね。良い音と悪い音ってのがあって、悪い音はもう俺としてはどうしようもなく許せなかった。
だから音を磨くためにロングトーンという練習が必要でして。一番地味だけど一番重要な練習だったんです。
でも俺には絶対音感なんかなかったし、とにかくロングトーンをして自分の音が自分で満足いくくらいにまで磨くしかなかったと思ってたんですよ。
「良い音」ってのはよくわかってませんでしたが、自分の音が、「少なくとも良い音ではない」と思ってました。
で、ここでアホなのが、自分の音とプロの音を比べてたんですね。
とにかく自分は音楽に生きたかった。
プロでも通用するくらい自分の音楽を貫きたかった。
プロのCD買ってひたすら聴いたりしてました。
でもね。
クラリネット始めて数年の奴が、何十年もその道を極めようとして努力したプロにかなうわけがない。
それを理解してませんでした。
中学高校時代は、俺のすべてはクラリネットでした。
クラリネットを極めるためだけに部活に毎日通ってました。
所詮進学校のお遊び程度の部活だったのに、そんな中で一時期本気でプロを目指そうとしてました。いや、プロにはなれなくても、胸を張って「クラリネットが得意です」ってプロの人に言えるくらいにはなりたいと思ってたんじゃないですかね。
で、自分の目標が決まると、周りのレベルが気になりだす。
はっきり言いますが、智辯のブラバンはレベルが限りなく低いです。2chで「へたくそ」って言われても文句言えないくらいレベルが低かったです。
智辯ですからね。野球応援で甲子園に行って吹いたりすることもあったんです。
対戦校のブラバンのレベルが高いと、恥ずかしくて死にそうでした。天理とか青森山田とかがレベル高かったんじゃなかったかな?
とにかくレベルが低いのは嫌で、このままじゃダメだと思ってなんとか革命を起こしたかったんです。
ブラバンに。
でも人がついてこなかった。
ブラバンで孤立しました。
でも自分が間違ってるとはこれっぽっちも思ってなかった。
周りがみんな悪いんだと思ってました。どうしてみんなもっと上を目指さないのか不思議でならなかった。
「やるならとことん真面目にやれ」と全員に向かってキレたときもあった気がします。
……引きますよね普通。「こいつ何言ってんだ」って思いますよね普通。「たかがお遊びの部活で何マジになっちゃってんの」って思いますよね普通。
そう、ウチの高校の部活は所詮お遊び程度だってことも理解してなかった。
自分が絶対的に正しいと思い込んでて、周り全てが間違ってると思ってた。部活は6時で終わりだったんですが、もっと遅くまでやらせろと学校に文句言いに行こうとしたこともあった気がします。行った記憶がないのでたぶん周りに止められたんだと思います。
あとですね、この際だからもう書いちゃいますけど、ブラバンで好きな女の子がいたんですよ。
初めはその子目当てでブラバンに入ったんです。
まずはその子と一緒に演奏するのが目標だった。
その子はすごく上手くて、中2のときに「アンサンブルコンテスト」について一緒に話したことがあったんです。
その子が音楽に真面目に取り組もうとしてるのを見て、「自分も真面目に音楽をやればこの子はきっと俺のことを好きになってくれる」と思ってたんです。
うん、恥ずかしいけど、中坊だからそんな短絡的な思考しかしなかったんだろうけど、少なくともその子と一緒に音楽をすることに幸せを感じてました。
俺とその子ならブラバンをきっともっと高められると信じて疑ってなかった。
だから俺が部長、その子が副部長になればいいと思ってました。
とにかく俺の音楽を高めることだけを考え続けて、そのまま部長選挙があったんですね。上に書いたようなことを考えてる状態で部長選挙があったんです。
もめました。
基本的に部長を決めるのは同学年と後輩からの投票……ってか多数決だったんですが、俺らの年はもめた。具体的にどんな多数決になったのかは知らないけど、先輩の意見も入れることになりました。
そうですねぇ、多数決ではたぶん俺が部長になったんだろうけど(もしくは票が割れたとか。ここは俺の憶測ですが)、俺の当時の暴走気味の様子を見て先輩がストップをかけたんでしょうね。
部長にはなれませんでした。結局その子が部長で、俺は特に何か役職に就くわけでもなく。
悔しかったです。何が悔しかったかって、部長になれなかったこともそうだけど、何より、「俺の努力を認めてくれなかった」ってのが効きました。
暴走は続きました。
「なんで俺が部長じゃないんだ!」って文句言ってました。いや、さすがに全員の前では言わなかったけど、何人かには言ったと思います。
その子が部長になって、何か劇的に変わるかと思ってもそうでもなかった。今まで通りの、ゆっるーい部活のままでした。
それがたまらなく嫌だった。
だからどんどん暴走。具体的に何やってたかはもう思い出せないけど、同学年の別の女の子を本気で睨みつけて泣かせたのは覚えてます。
そこから「もうこんな部活知るか!」って逃げ出しました。自分を認めてくれない空間でいるのがもう辛くて悲しくて惨めで。
あと、悲しいのが、たぶん俺は誰よりも練習したかもしれないけど、誰よりも下手だったと思う。同学年の男子は俺がクラリネットで、他はチューバとトランペットとドラムが二人でしたが、俺が一番下手……というかセンスがなかったと思う。
音楽を始めたのが中1の終わりでしたからね。それまで音楽なんてやったことなかった。楽譜も読めなかった。ていうか今も楽譜読むだけじゃメロディはわかりません。聴かなきゃわかりません。
俺より遥かに上手いチューバの奴がいて、そいつがブラバンでの魔王でした。逆らえないとかそういうのじゃないけど、誰よりも頼りにされてた。
俺はそいつみたいになりたかった。頼りにされたかった。
ちなみにそいつは今、京大に首席で合格したくせに蹴って早稲田行って、オーケストラでオーボエやってて世界中を飛び回ってるそうです。音楽に生きてます。
うん。次元が違いますね。
長々とブラバンについて書きましたが、なんなんでしょうねぇ、どうも俺は理想が高すぎるみたいです。
でも理想を実現させるほどの実力は持ってません。
クラリネットやってましたが、もう吹けません。吹き方も忘れちゃったし、何よりもう一度クラリネットを手にとってしまうとまたあの惨めな思いが戻ってきそうで……
そして自分が正しいと思い込むと絶対に譲らないようです。
今もサークルで失敗しそうになってます。一回痛い目見たのに、また同じことを繰り返そうとしてます。
なんで「今ある幸せが一番」って思えないんでしょう。「もっと高く」って思っちゃうんでしょう。
「妥協」って言葉を知らないんですよね。
妥協してしまったら、何かとんでもなく後悔しそうで、俺が俺じゃなくなってしまうような気がするんですよね。
妥協ってそんなに悪いことですかね? わかんないです。
わかんないってことは、きっと学習してないんだと思います。
今も、サークルのしりとりアニメで、自分の納得いく作品を作ろうとしてます。妥協は一切しないつもりでいます。
……そんな生き方してたらそりゃ身体も壊すよ。
なんでこんな息苦しい生き方してるんでしょうかね? わかんないです。
実力の伴わない夢って、馬鹿ですかね?
今もどうしようもない夢を持ってます。
夢見すぎなんですかね?
自分ではそれがわかんないです。うん、ホントに。
これが「異端」ってことなんでしょうか。
じゃあ異端はどうすれば異端じゃなくなるんでしょうか。
わかんないです。
……頭の中ぐるぐるしてきた。もうやめます。
明日も大学だー。